かつての少女はつま先から腐り落ちて。(腐ったお話です)

今更隠すことでもないが・・・

男の子と男の子の掛け算が・・・

嫌いじゃない・・・全然嫌いじゃない・・・

 

 

なぜか?と言われれば、なぜかはわからない。

小学校高学年の頃には友人作のそういった小説を読んだような記憶があるからだ。

 

そして中学生の頃に初めて商業誌を読んだ。生徒会長と副会長の恋愛の話。

 

その本はね、クラスの子に「あなたこれ好きだと思う」っていきなり渡された本なんだ。

私は教室でふつうの読書をしてただけなのだが。

結局そのBLがめちゃめちゃおもしろくてその子と仲良くなって、お家にまでお邪魔して、

お父さまの書斎にも招かれて、いろーんな本を紹介してもらったいい思い出。

なんで同志だってわかったんだろう空気?生まれつき腐っていた?

 

 

 

まあわたしの腐れヒストリーのことはどうでもいいんだ。

大人になって思ったんだ。

 

この腐れ文化はぜひ、ある程度長く生きて、色々と経験もしてきて、

純粋さなどかけらひとつ残さず失われてしまったこじらせ女子にこそお勧めしたいって・・・!

 

わかる、わかるよ。

踏み越えちゃいけないラインっぽいよね。私BLにはまっちゃったらどうしようみたいな。

とても世間様に顔向けできる趣味じゃない、と思うかもしれないし。

腐海から出てくるなよ!って外部からの罵声とか、

こっちはひっそりしてんだから日の当たる場所に出るなよ!って内部からの罵声とか、

そういうのもある。

 

でもね!

 

じゃあ一度冷静になってお勧めしたい理由を書いていくね。

 

0)大前提:恋愛のお話を読んできゅーーんとしたい

 

では少女漫画を読みましょう。

どきどき、きらきらした日々の描写。

溢れる想いがやっと遂げられるその瞬間の、淡い美しさ。

 

・・・しかしそれを普通に楽しめないときがあるのだ。

精神状態が過敏で、物語を楽しむうえで「不必要な」感情移入をしてしまうとき。

そんなときには少女漫画は向かない。

なぜならリアルと誌面を交錯させ、以下のような不満が噴出するからである。

 

 

1)ヒロインの容姿に対する不満

少女漫画は読者の感情移入が容易にされることが大切なので、

ヒロインは「平凡な容姿」という設定にされていることが多々ある。

「わたしなんてぜんぜん可愛くないし」とヒロインが自分で言ったり。

男に「おまえ見た目は普通だけどさ」と言われたり。

「なんであんな平凡な子がいいの?」と相手が周りに言われたり。

いやいやありえないでしょう。

どう見てもヒロインは可愛いし、足が細いし、髪がさらさらで、正義だ。

なんなら美少女扱いされている友達は派手なだけで明らかにヒロインのがかわいい。

これでふつうって言われてもなあ・・・

 

その点BLであれば、男の子はかっこよければかっこよいほどいいので、

ヒロインポジションの子も堂々とイケメン扱いがされる。

「平凡な容姿」へと設定で落とし込む必要がない。

見ての通りのイケメンである。なんの問題もない。

 

 

2)ヒロインの行動に関する不満

なんでそこ気づかないの?とか、どうしてそんな明らかな罠にはまるの?

とか言いたくなってしまう。

勘の鋭さとか会話で察する力とかさ・・・女にはあるでしょ!?

でもそうだよね〜罠にはまらないとお話進まないもんねそうだよね〜

 

その点BLであれば、男の子だもんね〜気づかないよね〜

男の子ははっきり言われないとわかんないよね〜

そもそも男同士だもん身の危険とか別に感じないよね〜

ね?罠にかかってしまっても何の問題もない。

 

 

3)ヒロインに対する不満その2

そんなイケメンがあなたのことを好きだって伝えてくれてるのになんでくっつかないんだ?

過去?トラウマ?因縁?何が気に入らない?

どうして受け入れてあげられない?どうして素直になれない?

あ!さては!引き延しだな!

人気作品になったから、編集部が引き延しをかけてるんだな!

 

その点BLであれば、そうよね〜偏見のない世界へと向かっている現代社会といえど、

男同士っていうのはなかなか難しい問題だったりするよね〜

自分の気持ちに気づいていてもなかなか恋人へと発展しづらいところあるよね〜

と、なかなかくっつかなっくても何の問題もない。

 

 

4-1)女同士の怖さ

ライバルの女の子からされる嫌がらせ、妨害、策略、罠の数々が恐ろしい。

恐ろしいし、すごくイラっとする。

ドヤ顔とか、してやったり顔とか、非常にこう、殴りたくなる顔をしておる。

誌面ぎゅーっと握りしめてシワシワにしてしまうくらい怒る。

 

でもそれがライバルの男の子の場合、なんとなく、なんとなくだけどイライラが軽減される。

なんなんだろねこれ。

 

4-2)女性であることに疲れた

「男が女に欲情するのは当たり前のこと。」

「べつに恥ずかしくないこと。」

「ちらっと見えたものを無意識に目で追ってしまうのは反射であって悪気はない。」

男としてのさが。

いやあ・・・そりゃあ・・・なんとなく理解はしてるさ。

定期的に出さなきゃいけないものを抱えてる男性の気持ちなんて完全にはわかんないさ。

生物として仕方ないことだもんね。

男の人は好きだし、いつもよくしてもらってますし助かっていますし、

男の性を否定したいわけじゃないんだ・・・

 

でも嫌なものは嫌!って気分の時がある。

向けられる欲にほとほと疲れ果てるときが。

両思いだっていい感じの関係だって仕方のない関係だってすべて均等に疲れてるんだこっちは。

優しい言葉にも、嘘を見抜くことにも、サービスにも疲れた。

要はね要はその欲を解消できればいいわけだ君たちは。

生き物としての機能なわけだ。

あーやだやだ。

運命なんて存在しないんだ。ただそこにある男と女なわけだ。

偶然なんだ。不思議なめぐりあいなんてなにひとつないんだ。

 

その点BLはね・・・女の”性”というものが一切語られない。

女の子が出てきても、男の眼中にはいらない。

「そんなやついた?」「お前しか見てなかったけど」なわけ!!!

自分が全然関係ない傍観者でいられる心地よさ。

女が語られない気楽さ。

女が一切性的な目で見られない世界。

 

あとね男の人が、そんな風に触られるとどんな感じがするのかとか、全く未知で、想像の余地があって楽しい。

 

 

4-3)置いていかれたくない

ヒロインと彼が結ばれていちゃいちゃし始めると、

それはそれはもう、こっちとしては置いていかれた気分になる。

もう家でやってくれという気分になる。

面と向かって褒めあったり恥ずかしげもなく抱き合ったり照れたり・・・

なんだろう私は今何を見せられているんだろう。

 

その点BLは(4-2)で申し上げた通り、自分は完全に傍観者である。自分はまったく関係ない。

はじめから関係ないのでもう好きなだけ置いていってほしいというかそもそもなんの関係もない。

だから好きなだけいちゃついてくれてよい。

誌上のすべてが心の平和。

 

 

5)幸せへと向かうヒロインへのやっかみ

どんなに平凡でも泣いても転んでもきみはヒロインだもんね・・・

幸せになるために生み出された存在・・・それがきみなんだね・・・

もうさ、この現代社会においてきみたちの愛を阻むものはなにもないわけよ・・・

あーつまらないもう見るのやめよう。片想いだった時はすごく楽しかったのにな・・・

 

その点BLだと無条件に応援してしまう自分がいる。

だって彼らの愛を阻むものって実際、たくさんたくさんあるんだもん。

親になんか言われたり職場でなんか言われたり友達になんか言われたり将来のことを考えるだけで気が重くなったり・・・

そんなのって・・・応援しちゃうじゃん・・・

結局同情したいだけかよ・・・って言われたらそれまでだけど・・・

 

 

6)BLはファンタジー

ファンタジー小説って、現代社会とはなんの関係もなかったり、

独自の法律とか世界観とかがあっておもしろい。

そういう設定のおかげで、たやすく現実を手放せるし、没入感がある。

剣と魔法、ドラゴン、荒廃した世界がおはなしに出てきたら。

もう頭の中はファンタジー。

 

少女漫画を読んでると、周りがイケメンだらけとか、仕事中も恋愛のことばっかり考えてるとか、いやーありえないリアリティない全然おもしろくないとか言い出すこともあるが・・・

その点BLなら!

もうその時点で剣と魔法なのね。

だから、どんなことがあっても受け入れられる精神状態になれる。

不思議だね。

 

 

 

 

とりあえず以上かな・・・

まとめると・・・

少女漫画を見る上でのジレンマを解消し、

かつ同じような高揚感を与えてくれるのがわたしにとってのBLであり、

こじらせた大人にお勧めしたい所以なのであります。

純粋な気持ち、思い出せるよきっと・・・

 

男同士のリアルを知る方にとっては気に障ることも多々あると思うし・・・

 

あとおなじBL好きでも嗜好がズレることあるよね。

よく聞くけど、「受けくんを女の身代わりにしてる作品」はいやで、

純粋にリアルに「男同士」をたのしみたいっていう人、けっこういるもんね?

私は完全に女の身代わり作品が好きなのかも。

 

それでさ、わたしもリアルが気になって、オネエさんにお聞きしてみたことがあるんだけど、

「そーねーBLだとやっぱ物足りないのはそもそもお互いのアレに対する執着が〜以下略」

ってことで、私のすきな作品はやっぱり身代わり以外のなにものでもないんだな。

 

学生のことは、ほんっとーにいろんな少女漫画が大好きだったんだけど。

あの頃なにも知らなかったから。

だからちょっとくらいヒロインに疑問感じても、「そういうものか!」って受け止めてたし。

大人になって、いろいろと恋愛もするとさ、そうもいかなくなるんだよね。

 

そもそも、もう少女じゃないんだから少女漫画読むなよって話なの・・・?

いやだやめてよ私は死ぬまで乙女ゲームをして少女漫画を読むんだ。

 

また純粋に少女漫画を楽しめる精神状態になれたらいいな。

ジレンマとか言ったけど、ほんとにほんとに好きなんだ恋愛の話。本当に好きなの。

だから少女漫画にどうこうなってほしいわけじゃない。変わって欲しくない。

そのままでいてほしい。美しくピンク色にキラキラしててほしい。

 

 

読んでくれてありがとう。

またブログ書きますね。